キャッスル
英会話フレーズ集

キャッスル ミステリー作家のニューヨーク事件簿で学ぶ”make sense”

今日も海外ドラマで、学校では教えてくれないナチュラルな英語表現を学びましょう!

色んな使い方ができ、ネイティブがしょっちゅう使っている”make sense”、聞いたことありますか?

どのような意味で、どのように使うのでしょうか。

一緒に見ていきましょう。

”make sense“の基本的な意味は?

今日はこのドラマのSeason1 Episode5から、”make sense”の実例を2つご紹介します。

このドラマの主人公はミステリー作家のキャッスルなのですが、ベケットという女性刑事とコンビで、もろもろの事件の解決に挑みます。


最初に、make senseの基本的な意味を押さえておきましょう。

そのまま読むと、senseをmakeするということですが、それってどういう意味・・・?

Senseの意味を英和辞典で引くと、「感覚、意識、気持ち、概念、思慮、分別」など、様々な意味があることが分かります。

日本語で「センス」という時は、「あの人の服、センスいいよね」のように使いますね。

このときの「センス」は、上述の定義の中から選ぶなら「感覚」に近いと思います。

しかし、英語でmake senseと、makeとセットで使う時は、基本的に

「意味を成す」と「理にかなっている」と捉えましょう。

boots

ネイティブの”make sense”を使った実例を見てみよう

第5話は、冷凍された死体が工場で見つかり、それは5年前に失踪した女性だと分かったベケットとキャッスルは、まず被害女性の夫を疑います。

【例1】

5年前、妻が失踪したとき、「夫が通報したのは、失踪の翌日だ(waited a day)」と伝えるキャッスルに


“A day? That doesn’t make any sense.

とベケット。字幕(日本語訳)は「翌日?遅すぎるわ」となっています。

まず、この文は否定文ですから、「意味をなさない」という意味合いであり、

anyを入れることで、否定を強調して「まったく意味をなさない」と言っているわけです。

妻が失踪したのに、夫がその日のうちに通報しなかったことをベケットは、

「まったく意味が分からないわ」と言っており、それが「遅すぎるわ」という上手い訳になったのですね。

ちなみに、これを肯定文で”That makes sense.”と言うと、「なるほどね。」という意味で使えますよ。

【例2】

その後ストーリーは展開し、今度はキャッスルとベケットは、「目撃者」に話を聞きに行くシーン。

被害者の女性が「愛人の家に行った」と、この証人は警察に話していたのに、

よくよく話を聞くと、それは自分の目で見たことではなく、他の人に聞いた話だと分かり、

「聞いただけ?確証はないのね?」と詰め寄るベケットに、目撃者が言ったセリフは、


That’s the only thing it made sense.

この日本語訳は「他にどこへ行く?」となっていますが、文字通り訳すと

「それだけが、道理に合う(自分が納得できる)ことだよ」→つまり「それしか納得できる考え方はないよ。」ということです。

字幕だけ見ていると、make senseの本来の意味合いを学ぶ機会を失ってしまいそうですね。

まとめ

辞書だけを引くと、定義が分かったような気がしても、実際にどう使うのか、

ネイティブがそれを使った時、どう捉えればいいのか、スッキリ分からないこともありますよね?

だからこそ、このようなネイティブが作ったドラマのセリフなどで、

実際にはどう使い、どう訳されているのか、なぜそう訳されているのかを理解していくと、

その表現の本当の意味合いや意味の深さが分かってきます。

逆に言うと、 (限られた文字数に訳さねばならない中で)字幕の日本語訳がいかに上手に訳されているか、

ということにも気づいてくるはずです。

“make sense”は、「意味を成す」と「理にかなっている」という意味だと、ご紹介しました。

もう少し柔らかく言うと、

意味が分かりやすい」「分かってスッキリする(納得できる、説得力がある)」と理解するとよいでしょう。
ちなみに、第5話だけで、”make sense”は4回以上登場します。 それくらい日常的に、頻繁に使われる表現だということですね。